“またね。”
植木くんの部屋に入ると、大量のお酒が。
どう考えたって5人じゃ飲みきれない。
…っていうか、今日飲み会だったんだ。
「植木、お前飲む気満々じゃん!」
「当たり前だろー!」
大輔が床に腰を下ろし、菜摘もその隣に座り込んだ。
ベッドは美香と植木くんが占領しているし、床は大量のお酒のせいで座る場所がない。
そのおかげで自然と隣に座れたわけだから、大量のお酒に感謝。
人数が人数だから、特に騒ぎもせずみんなで話しながら飲む。
騒ぐよりこっちの方が楽だ。
数時間が過ぎると、みんなは目が虚ろになっていた。
「眠い」
「酔った」
それぞれ床に寝転がる。
それもそのはず。
あんなにあったお酒が、もうほとんどなくなってるんだから。
「俺ちょっと寝るわ」
植木くんが目を閉じる。
それに続く美香と駿くん。
菜摘と大輔を残し、空き缶やビンの転がっている床で3人は眠りについた。