指先で紡ぐ月影歌




まぁそんな考えの俺だから、決死隊募って。

同じような考えを持ってる仲間集めて突入することを決めた。


死ぬ気なんて更々無かったけど、全員生きて戻れる保証は出来なかったあの状況。

それでも飛び込んだのはやっぱり俺が俺だからだろう。


あの人が、不在のたびに俺に権限代行を任せるようになったのも確かこの頃のことだ。


そんなことが、信用されてるんだって。

頼りにされてるんだって俺を嬉しくさせた。


その分、もちろん重圧や責任はそれまでの比じゃないほどあったけど。


それでもそれを差し引いてもあり余るくらいのやる気をくれていたのも間違いじゃない。




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