指先で紡ぐ月影歌




まず、市村くんについてですが
これは以前から短編を書いていたように
絶対に書きたい人でした。

市村くんから見た土方さんは
私から見た土方さんにとてもよく似ていると思います。

なんというか、敬愛の形が。

元々が短編だったので、とても短い仕上がりになっていますが、私のなかでは一番のお気に入りです。



次に書こうと決めたのは永倉さんでした。

永倉さんにとって土方さんはどんな人だったのか。

それはわかりませんが、土方さんが永倉さんを信頼していたのは事実だと思うので、月影歌の中では最後に土方さんに会う人になってもらいました。

ついでに新撰組の今までを回想してもらうことにしました。

そしたらとんでもなく長くなったという(笑)


きっと彼らがいなくなってそんな時代を見ていた彼は、最初は戸惑ったんじゃないかなと思います。

そんな彼の背中を押すのが土方さんだったら素敵だなと思いました。



原田さんについては、途中から書きたくなったんです(笑)

なんていうか…原田さんのイメージって
すごく豪快で、怖いもの知らずというか…
ちょっと永倉さんと被ってますね。

でも、反面いろんなことに鋭かったんじゃないかなと思ってます。

そして決断力もあった。

そんな左之さんに土方さんが最後に見せたとしさんの姿を書きたかった。


逆にどうしても書けなかったのは
沖田さんでした。

今でも私には沖田さんから見た土方さんが想像できないんです。

だから今回も断念しました。

いつか挑戦してみたいです。


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