指先で紡ぐ月影歌
言うなれば、純粋な"同志"故の信頼。
俺はそれがとてつもなく大切で重大な、意味のある絆だと思っている。
言葉で表すのは凄く難しい。
何というか…そうだな…男の絆、みたいなもんだろうか。
それは背中に、共に誠を背負うことでもある。
傷付くことでもある。
だからこういう血生臭いことには近藤さんたちよりも俺や新八、斎藤なんかに話が回ってくることが多い。
まぁ俺も元々慣れてたってわけじゃないけどよ。
それでも一応昔から刀は差してたからな。
自分の腹も切ったし。
だけど今回ばかりは土方さんも新八には言えなかったみたいだ。
(まぁ…そうだよな)
新八と芹沢さんの関係は少しだけ特別だから。