ある男女の恋愛事情
叶わないと思っていた。
二度とスキなんて
言えないと思っていた。
でもお互い一歩踏み出せば
見える世界は実は色鮮やかで。
そう、実はお互い
嫌われるのが恐くて
離れていかれるのが嫌で
感情を殻の中に閉じ込めていただけなのかもしれない。
もしタイムマシーンがあるなら
あたしは過去に戻って
あの時の自分に言いたい。
「一歩踏み出せば見える世界は違う」
だけど誤解もすれ違いも含めて
君を好きで良かったと思う。
「じゃあ、帰るか。送ってく」
「っ、うん」
そうしてこれは
ちっぽけで愛おしい
【ある男女の恋愛事情】
END.