お嬢様の仰せのままに。



「それはっ…」


咄嗟に、「そんな事無い」と否定出来ないのが悔しかった。


「寝れるまで傍に居てやるよ」


そう言って頭を撫でてくれる颯の手が大好きだから、
それ以上文句を言うのはやめた。


「…ご飯まで、寝る。食べたらお風呂入る」

「ん、わかった」


頭を撫でながら手を握ってくれる颯の体温に誘われるまま、
再び目を閉じた。

颯が居てくれるならきっと、安心して眠れる。



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