お嬢様の仰せのままに。
あたしより上に立つなんて許さない
「さーな、起きろー」
「…んー…」
カーテンが開いて急に明るくなった部屋。
眩しさに目を擦る。
「ほら、ハーブティー」
「…うん…」
半分以上瞼が閉じたまま受け取ったカップ。
熱いハーブティーを飲んだら、
少しだけ目が覚めた気がした。
「最近寝坊しないよな、夜寝れてるから」
「うん」
「偉いぞ」
柔らかく微笑んだ颯は、あたしの頭を撫でる。