お嬢様の仰せのままに。
「俺988点…えっ?!」
「颯」
「満点ってどんだけだよ!!」
「ちゃんと寝れてたからかな、
集中出来たし記憶力も良かったみたい」
「え~…なら俺もっと頑張ったのに…」
悔しそうに項垂れる颯を見るのは、楽しい。
「颯、あたしに勝つなんて100年早いよ」
にっこり微笑んで言い放つと、
わざとらしく「きーっ!」なんて奇声を上げる。
「それでも12点かー…颯も伸びたよね」
「だよな?!お前の満点のせいで霞んでるけどそうだよな?!」
「うん、そうだね」