お嬢様の仰せのままに。



―・・・



部屋の内線が鳴った。


「はい」


バルコニーでぼうっとしてるあたしの代わりに、颯が出る。

よっぽどの事じゃないと鳴らないこれが今知らせるのは、


「…沙凪、親父さん着いたってさ」

「…そう」

「出迎え、行く?」

「行かない。どうせ明日会うよ」


バルコニーを出て、ベッドにダイブした。



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