お嬢様の仰せのままに。



「…なぁ、沙凪」

「ん」


適当に積まれている洋書の一冊を手に取って、パラパラと捲る。


「俺さ、…少しだけど、この機会に、

お前と親父さんが和解出来たらって思ってる」

「……」

「何にせよ、蹴りつけれたらいいな」

「…うん」


頭を撫でられて、照れ臭い。

絶対顔が赤くなってるから、隠す為に布団に埋まった。



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