お嬢様の仰せのままに。
あたしの下僕をやめなさい
「そっか、良かったな!」
「うん」
部屋に戻って、颯と遅めの食事。
さっきお父様と話した内容を話したら、
自分の事みたいに喜んでくれた。
「あー…でもさ、なら次の墓参りは俺、居ない方がいんじゃね?」
「お父様は、お墓参りが終わったらすぐにアメリカに帰るらしいし。
颯とも話したがってたから、ぜひ連れて来いって」
「そっか、ならいいけど」
「…それに、毎年一緒に居てくれたでしょ?」
毎年、お母様の命日には、絶対に颯が傍に居てくれた。
「…ああ。そうだな」