お嬢様の仰せのままに。



どうして、素直になれないのに気づくんだろう。


「別に…平気だもん」


きゅっとスカートを握り締めて俯く。

颯がそんなあたしを見て微笑んでいる事くらい、見なくてもわかる。



―・・・


「起きろ、帰るぞ」

「…んー…」


夜に寝れないあたしは、学校で寝る。

だから、気づいたら放課後…なんて事も日常茶飯事で。



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