イ オ ン
笑顔もとても素敵だったけれど、名前もキレイ……。
家族の人は見えなかったけど、あそこに1人で住んでるのかな?
もっとたくさん話してみたい……。
私の彼への興味は高まるばかりだった。
明日、明日。また会えるんだから、いろんなことを聞いてみよう。
私は走ってで林道を駆け抜けた。
少しでも明日に近づきたくて……。
彼のことを考えていると、あることを思い出した。
「あ!帽子!!」
一瞬パニックになるが、すぐに落ち着いた。
「まあ……いっか!」
夕暮れの空を見上げながら、私は家に向かった。