イ オ ン
「……それじゃあ、そろそろ行きますね!本当に、ありがとうございました」
「あ、ああ。家は言ったとおり、この先の岬にある、青い屋根の家だからね。多分すぐ分かるから」
叔父さんがおおまかに説明してくれる。
「大丈夫ですよ。叔父さんが何度も説明してくれたじゃないですか」
そういって、私はここから見える、叔父さんの別荘にむかって歩き始める。
「火の元には気をつけるんだよ!あと、健康に気をつけて」
「はーい」
私は駆け出す。
叔父さんは私が見えなくなるまで、手を振っていてくれた。