10年後も…〜song for you〜
あなたに微笑む
なんだろ?
この妙な空気…。
4人とも、黙り込んでしまった。
健のせいだ。
絵里さんの顔がなんだか気まずくて見れない。
さっき、健と絵里さん…
手を繋いでいたよね?
振り返んなきゃよかったな…。
窓から外を眺め、しばらくして目を閉じた。
そして、髪の毛を引っ張られて目が覚めた。
どうやら、いつのまにか寝ちゃってたみたいだった。
隣の運転席に晴人くんの姿はなく、車も停車しているみたいだ。
私は慌てて、引っ張られた方に振り返った。
「夏美…」
夏美が飽きれた顔して私を見ていた。