10年後も…〜song for you〜

「やっぱお前って、超鈍感だよ」


健が呆れたように笑った。


「わ、わかんないよ。はっきり言ってくれないと…」


私は慌てて反論に出た。




健は少し悲しい顔をした。


「…なのに…なんでいまさら、俺を好きなんて言うんだ?なんで今になって…」


健は俯いた。



健…?








私は健から、お父さんのお墓を見つめた。


「健、遅くないよ。今から始めよう。お父さんの前だから言いたい。あたしは、健が好きなの。お父さんとの約束果たしてよ」



< 359 / 508 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop