10年後も…〜song for you〜
私も晴人くんの側に居れてすごく幸せだったよ。
たくさんドキドキしたし、晴人くんの優しさがいつも私を癒してた。
晴人くん…
晴人くんを好きだった気持ちに嘘はない。
大好きだった。
「真琴、廣川さんに逢ってないんだろ?」
私は小さく頷いた。
「このままだと絶対後悔する。真琴、逢いに行ってきちんと向き合わないと駄目だよ。逃げちゃダメだ」
分かってる…
頭では。
ただ、どうしても気持ちが追いつかない。
「晴人くん…あたし、怖いの…どうしても受け入れきれないの」
「真琴…」
泣きじゃくる私を晴人くんはぎゅっと抱きしめてくれた。
「晴人くんごめんね…ごめんね…」
「大丈夫。大丈夫だから…」
どうして、私は健なんだろう?
こんなに私を晴人くんは想ってくれているのに…。
色々な想いが涙で流れていた。