10年後も…〜song for you〜
しばらくして、晴人くんのおかげで落ち着きを取り戻した。
「真琴。いつでも相談のるから、無理すんなよ」
「うん…ありがとう」
「家まで送るよ」
「大丈夫。もう少し、ここで考えたいから…」
「そっか…気をつけて。おやすみ…」
晴人くんはいつもと変わらず優しく頭を撫でて、帰って行った。
見送りながら、晴人くんへの罪悪感が私の胸を締め付けていた。
月を見上げた。
今日も三日月だった。
素敵な人に愛されていた私はとても幸せでした…
晴人くんありがとう。
何度も何度も…
心の中で呟いた。