10年後も…〜song for you〜
やだな…
ちょっとまた泣けてきた。
最近泣いてばっかじゃん、私…。
私が泣いているのに気付いたのか、健の唇が離れた。
「なんか、わりー。嫌だった?」
健が悲しい顔をして覗き込んだ。
私は首を横に振った。
「ううん…違う…。嫌とかじゃなくて…気持ちがようやく繋がって嬉しいっていうか…」
ーガシッ!
「た、健?」
健がもう一度私を抱きしめた。
「真琴…本当に本当にごめん」
健…。
「つか、何で笑ってんだよ」
なんだか急にフッと笑みがこぼれたので、抱きしめながら健に突っ込まれた。