10年後も…〜song for you〜
だが、安堵感は一気に打ち砕かれた。
電話の向こうから聞こえてきたのは、男性の慌ただしい声だった。
『竹崎真琴さんのお知り合いの方ですか!?一番上に着信履歴がありましたので!!実は、竹崎さんが事故に遭われまして、現在緊急搬送しています!』
え…?
じ、じこ?
きんきゅう…はんそう?
頭が真っ白になった。
言葉が出ない…。
『もしもし?!こちら救急隊です!今、那覇市立病院に搬送していますので…』
嘘だ…
真琴が事故に?
嘘だろ?
『もしもし!?』
「わかりました…今から病院に向かいます…」
おもむろに電話を切ると、無我夢中で駆け出していた。
ギターすらも忘れて…