10年後も…〜song for you〜
笑わないアイツ *健 side
何か悪い夢でも見ていたのか?
砂浜で待っていると、
「健!」
俺の最愛の人の声が聞こえてきた。
俺は振り返えって、手を振った。
真琴が笑っている。
優しい優しい表情だ。
「真琴!遅いよ!」
「ごめんね」
「ったく、仕方ねぇやつ」
「本当にごめんね」
「もういいよ。」
「本当に本当にごめんね」
「だからもう良いって!」
「健…ごめんね。本当にごめんね。もっと一緒に居たかった…」
「…真琴?何言ってんだよ?」
真琴が悲しそうに泣いている。
「真琴!?」
目を開くと、目の前には白い天井が広がっていたー