10年後も…〜song for you〜
『12月31日
大晦日。そして、今日は健の両親の命日。あの事故から何年経ったんだろう?健とお母さんとお墓参りをした。健、泣いてた。命日で泣いてる姿を見るのは始めてだった。心配かけないように、目にゴミ入っただけって言い張ってたけど…。なんだか健…。どうしたんだろ?』
自分の病気のことを考えて泣いてしまった。
もう少しで親父とお袋に会うことになるかも知れないバカ息子でごめんっと心の中で謝ったんだっけ…?
真琴…
やっぱり気付いていたんだな…。
俺が泣いていたこと。
さすがだな。
ずっと、俺の近くにはお前がいたんだ…。
恋人じゃなくても、大切な大切な…
幼なじみとして。
そして、一冊目の日記を読み終えた。
日記を閉じると息を吐いた。