イケメン女子の学園生活1【完】
『…泪ならいけるさ』
「ケッ…」
「朔月は寝た方が良いんじゃないか?寝てないだろ?」
『あーうん、だけど泪を待つよ。それより哲、お爺さん大丈夫だったのか?』
「え?うん、ただのぎっくり腰らしい」
『そうか…良かったな』
そんなたわいもない話をしてるとガララと教室のドアが開いた
流石に早いから尚輝だろうと思い、見ると嬉しそうに立つ尚輝の姿が
「やっほーい!さっくん、哲俺頑張ったよー!合格したよー」
ガバリと抱きついて来た尚輝を避けたら隣にいた哲が尚輝にギューッと抱き締められてもがいていた
「うー、離れろバカー」
「哲も勉強教えてくれたしな!ありがとう!大好き!!」
「お前に言われても嬉しくないー、離せー」
一人合格
あとは、泪だけか…
泪なら、いけるよな!
心配はしていない
不安もない
オレが出来る事は全てやった
寝なさすぎて乾いた瞳がパシパシする
馴れていなければそうとうな困難だろうが泪は乗り越えた
チビなのにすげーよな
随分時間がだった
いや、時間がたったように感じただけかもしれない