イケメン女子の学園生活1【完】
よーし完成!
『滋君?お粥できたんだけど食べれる?』
「は、はい」
『アハハ、敬語とかいーからゆっくりして』
オレは滋君の部屋に入り身体を起こすのを手伝った
ダルそうだな…食べたら熱はかるか
『はい、一人で食べれそう?』
「うん」
お粥を渡すとゆっくり食べ出した
「……朔月、これどうすればいい?」
「あ、ここに置いて』
氷水と濡れたタオルを持って翔がきた
うーんと、後は
『風邪薬ある?熱を下げる薬。あと、体温計』
「探してくる」
また部屋を出ていく翔
心配そうにチラチラと滋君を見るあたり、仲の良い兄弟かなって思う
「……美味しい…」
ポソッと言われた言葉にオレは振り向く
お粥を頬張る滋君が嬉しそうでオレも嬉しくなる
『ありがと』
「ううん、こっちこそありがとう」
緊張が溶けたのかニコニコ笑う滋君はとても可愛い
モテるだろうなーっとどうでも良いことを考える
「薬はあった。体温計はない」
翔がオレの隣に座ると薬と水が入ったコップを手渡してきた
「ごちそうさま」
『お粗末さま。さ、滋君薬飲も』
「うん」
ゴクリと薬を飲んだ滋君をベッドに横になるように促す
暫くして眠りについた滋君を確認してオレ達は部屋を後にした