イケメン女子の学園生活1【完】
〜翔 side〜
また明日。
俺の言葉に嬉しそうに返事して手を振り帰っていく女
俺は、あの女が……――
「翔、店の手伝いしてくんね?」
朝、電話の音に起きでたらそんな話だった
どうやら
親父の弟の正木(マサキ)って奴が店を始めたらしい
その店のバイトが急にやめて大変だから手伝って欲しい、と言う
俺は断ったが、給料を沢山貰える
っつー言葉に負けた
で、俺は休日なのにも関わらずバイトに行く破目になった
倉庫は心配いらねぇ
アイツらが泊まってる
し、なんかあったらすぐ連絡くるしな
毎日行かねぇといけねー族なら入らない
俺は準備を終えて玄関に向かう
ふと、何時もならリビングにいる弟がいねぇ…
何となく気になった俺は弟の部屋を開けた
「に、…ぃちゃ…」
俺の姿を見た滋は辛そうに俺を呼んだ
俺は顔をしかめた
明らかに熱を出している弟の姿を見て、
……どうすればいい
看病なんてした事ない