イケメン女子の学園生活1【完】
……………
クソ………
えー…今日が体育祭当日です
それは良いんです
ただ……
行進が嫌なんだよ…!
人と合わせて歩くとか無理!つか、高校生にもなって皆で仲良く行進させるってどうなんだよ!青春真っ只中のオレらに元気よく歩かせるきか!何が腕を曲げるな足を高くあげろだ!上げた足で前の奴を蹴り飛ばすぞコノヤロウ!恥死するわ!
「……顔怖いよ、朔月君」
と、行進の前の並んでいる最中の出来事でした
え?
ちゃんと行進したかって?
アッハハー…
するわけねぇじゃん
「だりぃ…俺騎馬戦まで寝るわ」
のそりと動いた光樹が何処かに向かった
「分かった。お昼にはこっちに来てよ?」
「あぁ」
うーしっ
オレは自前のハチマキを額に巻いた
「あっれぇ、さっくんのハチマキいかすぅー!僕にはぁ?」
『ん?あぁ、良いだろ?欲しいのか?』
「うんっ!ちょーだい?」
言うと思ってたぜ!泪君よ!
『ホラよっ』
「やぁった!巻いて巻いて!」
頭をすりよせてきた泪の頭をグシャグシャって撫でた
「むぅ?撫で撫でじゃなくてぇ、巻いて!」
『プッ、クシャクシャ(笑)』
「さっくんーひーどーいー」
『ごめんごめん。はいよ』
スルリと巻いてやればありがとうと、抱きつく泪
んーごめんなー
テンション高いんだよオレ