イケメン女子の学園生活1【完】
だんだん見えてきたぶら下がっているパン達
うーわー
くっそ!
こうなりゃヤケだ!
オレはジャンプして二番目に高い所にあったパンにかじりついた
ブチッっとちぎってゴール!
「おめでとうございます!1位です。あっパンの特典150ですね?」
ん?
あー、高い方が点数が高いって事かな
『あぁ。二番目に高いやつ』
「はい!戻っていいですよ」
係りの人に言われパンを口にくわえたまま皆がいる袖に戻った
うー、不味い
出したい
オレが加えたパンをモゴモゴ動かしていたら後からドーンってぶつかってきた
尚輝が
「さっくんやっぱはぇー!追い付けないもんな!」
キラッキラの笑顔で楽しそうに話す尚輝
『んー、ども』
「でもでもー、俺パン一番高いとこの取ったから200てーん!」
エッヘン、と腰に手をあてオレを見た
まじかー
『結構高かったのにな。ジャンプ力すげーな、尚輝……ムグ…』
「どーも……って、まだパン食ってないのかよ!」
『……うっ、もう無理不味い………』
オレはパンを離した
かじっていた所は食べた
こう、ちぎったから
うむ
「もったいない!俺食うよ」
『そか、やる』
オレが尚輝の手にパンを置こうとした瞬間バシッっと誰かに取られた
「あっ、哲コラ!取っちゃ駄目じゃん!」
「うっせー!さっき馬鹿にした仕返し!」
あーん、と食べようとした哲を今度は尚輝が奪い返す
ガキンチョかコイツらは
オレは無視して慎二達の方に行こうとしたら
「「あっ……」」
ドシッーーン……
グッ………
モグ…モ……ゴクン
「あ、食べた」
「食べたね、」
『……うぇ、…………………どけ、馬鹿』
「「ヒィッ、ごめんなさいっ!!」」
何と走り回っていた尚輝と哲がオレにぶつかりパンはオレの口の中に
二人ともオレの上に股がり状態
パンを出す訳にもいかず…というより倒れた勢いで飲み込んでしまった