イケメン女子の学園生活1【完】
体育祭2
<皆さんお昼はのんびりしましたか?お腹いっぱい食べましたかー?さてさて、午後の部に突入です!えー、次の競技は全校リレーです。皆さんはグラウンドの東口に並んでください――>
放送を聞きながらクラスのテントへ
全校リレーかぁー
もう走ったからんな楽しみじゃねーな
「あっ!朔月君!」
テントには慎二を含めいつものメンバーが揃っていた
『おー、慎二。昼は何処にいたんだよ?』
「こっちのセリフぅー!僕らさっくん探したんだからねぇー?」
『え、悪い。教室で食べてた』
「教室かよ!俺ら屋上いたんだよ?さっくん!」
『や、オレが話が終わってテントに戻れば誰も居ないからさ。ま、良いやって』
「チッ、馬鹿が。……で?テメェ、あのクソに呼ばれたんだろ?何つってた?」
テントに戻れば色んな事を言われるわ聞かれるわでオレはワタワタ
つい光樹の馬鹿発言をスルーしてしまった……
「…聞きたい事は沢山あるから全校リレーさぼらない?」
「いいよぉ!」
「んー、俺も良いよ!借り物競争までに戻れれば!!」
「じゃあ、異動しようか」
慎二の発案に泪と尚輝がのり移動しだす
おいおい、サボるんかい
「…朔月出たい?」
オレの呆れた顔を見た哲が聞いてきた
『いーよ、大丈夫。リレーはもう出たからね』
「そっか!俺らマジで探したんだからね?」
『…悪い。ありがとう』
「アハハ!まぁ朔月の事だからお腹の虫に逆らえなかったんだろうけど!」
哲の指摘に図星のオレは苦笑いをしつつ慎二について行った