イケメン女子の学園生活1【完】

「わかんねぇ、テメェの考えが」


ピシャリと光樹に言われた一言

うーん、やっぱり無理ですか




『と、とにかく、オレは出るから!』

「はぁ……」

「仕方ないね。応援してるよ」



光樹のため息とは裏腹に認めてくれた慎二


や、認めてもらわなくても参加しちゃいますけどね?

約束は必ず守るタイプです




「まっ楽しそうじゃん?なぁ、哲!」

「え?あ、うん。……俺らは絶対朔月に入れるからな!」



哲と尚輝もノリ気になってはしゃいでる

尚輝はもともとそんなに反対してなかったし



「だって、生徒会はやだけどー、行事に罪はないじゃーん?それに、さっくんが優勝すれば焼肉食べ放題行けるし!!」



…って事らしい


出場するからには優勝狙うけど

けどな、難しいぞそりゃ




「あー?…クソッ、出んなら優勝ぶんどれ」

「………頑張れ」



光樹はスルーしつつ翔の言葉にニッコリ微笑むオレ


「むー、さっくん気をつけてねぇ?」

『あぁ、大丈夫。優勝したら一緒に肉食べような?』



オレに抱きついていた泪が頭をコクコク動かす


つーか、皆出れば良いのに
って事が頭を霞めたけどすぐに消去消去

里江先輩の言葉を忘れてた
予定が狂うと大変なんだよな?


じゃ、無理だ



それに、絶対嫌がるだろうしな


うん

無理だ無理


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