イケメン女子の学園生活1【完】
「あ、そろそろ全校リレー終わるんじゃないかな?」
慎二の一声に皆の腰が上がる
「おっ!一番楽しみだったんだー借り物競争!」
「僕もぉー!」
「俺も!行くぞ、朔月」
ワイワイと騒いでいる三人を横目にオレも後に続く
東高の借り物競争は毎年好例の行事なんだって
借り物が絶対人間だから恋愛系とかだったら特に盛り上るらしい
オレには恋愛も糞もないからあんま楽しみじゃないけど
『…何見てんの?』
「別に」
『何、光樹も楽しみなわけ?借り物競争』
「あ?興味ねぇよ。どっちかっつーと、騎馬戦のが良いだろ」
『あーそれは賛成。楽しみだなー騎馬戦!って、興味ないって事は出ないの?』
「借り物競争か?…出るぞ」
『出るのかよ!』
わりーかよ、と光樹が言ってたが…
うーむ、光樹が出るとは思わなかったぞ!
ま、良いことか。
月牙の幹部の皆は借り物競争に全員参加する
よし、負けないぞ?