イケメン女子の学園生活1【完】
〜光樹 side〜
俺達がグラウンドに着くと直ぐに並ぶように指示された。
あ?
俺が出る理由?
……面白そうだったから
朔月には興味ねぇと言ったが、借り物の紙の内容によっては面白れぇもんかもしれんだろ?
例えば、“好きかな人”とかな
勿論、朔月のしか興味ねぇがな
借り物競争は第一部と第二部に別れている
第一部に朔月と尚輝と慎二
第二部に翔と泪と哲と俺
分けているのは観客に人数が少なくならないように
朔月と違うってのはついてた!
俺、選ばれるかもしんねぇじゃん?
「そんなわけないじゃーん?ねぇ、翔」
「…あぁ」
スタート位置に行く三人を見送り観客席につくと泪が俺に横やりを指す
「あ?俺を選ぶだろ」
「ぷっ!どこから来るのぉ?その自信」
チッ
五月蝿ぇ奴だ
翔も無言で頷いているあたりムカつく
つーか、俺仮にも総長だぞ
随分となめられたもんだな