イケメン女子の学園生活1【完】
『何笑ってんの?』
「……朔月には分からないんじゃない?」
後ろから声がしたと思い振り向けば哲と尚輝が歩いてきた
『何だよ、ソレ』
オレには分からないってどーゆー事さ
ムッツリと口を結ぶとクスクス笑う慎二もきた
…慎二もか
『……』
「フフ、何でもないよ?ごめんね」
笑うのをやめニッコリ笑顔の慎二は翔をつれていた
あ、そうだ
尚輝も哲つれてるし借り物のお題聞いとこー
「お題?…俺は“頼れる人”だったよ。翔は信頼できるからね」
翔をチラリと見て微笑む慎二はイケメンだと思う
どことなく嬉しそうにしている翔も何か可愛いし…
「俺はねー、“大好きな人”だったよ!」
尚輝は哲の肩を組ながらゲラゲラ笑った
「チッ…お前が引いてんのかよ、ソレ……」
光樹のぶつくさはほっといて、オレは苦笑いの哲に笑った
『良かったな、哲。大好きだとよ』
「さ、朔月〜…俺ホモじゃねーんだけどっ?」
「アハハ〜いーじゃないの!さっくん借りれないなら大好きな人って哲しか居ないしー?」
「……」
おい、オレを選ぶつもりだったのか?
どこまで適当何だよ…