イケメン女子の学園生活1【完】
「さっくん、アイツら全員に選ばれたらどーする?」
腰を落ち着けながらニヤニヤ笑いの尚輝が口を開いた
『?、全員オレを選ぶって事はないでしょ?』
「んー、じゃあ、もしも。もしも全員に選ばれたら?」
『もしも?うーん…哲かなぁ……』
ジッと、4人の姿を見ながら呟いた
「哲かぁー…」
「朔月君って本当、哲君好きだよね?」
慎二の言葉にフム、と暫し考える
好き、ねぇ
『好きってより大切。好きってより大好き?』
後半は冗談
ニヤリと笑って答えればンガッって口を開けた尚輝
『ぷっ、何て顔してんの?』
「………いーなぁーいーなぁー!哲が羨ましい!」
「……そうだね」
あれ、後半の冗談本気にした感じ?
ま、いーや
あながち間違ってないからなー…
「あーあ。哲めー…」
「ま、まだ勝負はこれからでしょ?」
よく分からない会話に突入したところで第二部の借り物競争が始まろうとしていた