イケメン女子の学園生活1【完】
翔の言葉にそれは悪かったな、と少し申し訳なくなる
『ごめんな?お題、何だった?』
「……これ」
ポッケから出した小さい紙を受け取った
広げてみると紙の真ん中には
“大切な人”
と、書いてあった
ん?
オレしかいない?
『…これ、慎二とか尚輝じゃ駄目なのか?』
「…朔月しか思い浮かばなかった。俺はソレを仲間としてじゃなく違う風に読み取ったから」
少し笑った翔にオレは首を傾げた
よく喋るな。って思ったりもした
オレの頭をスルリと撫でてから翔も光樹同様、慎二達の所へ
色気ムンムンの翔に少し赤くなってしまった自分の頬を手でおさえながら哲を見る
「あの、お題を教えて下さい」
見ると、司会のやつに聞かれている最中だった
「ん?あー…俺はこれ
“憧れの人”
だよ」
ハハッ、哲らしいや
司会がチラリとオレに目を向け納得したのかウンウンと頷きながら3位です!と、言った
その言葉を聞いてオレ達も慎二の所へ