イケメン女子の学園生活1【完】
「あー、でもビビった!朔月が二人の男に迫られてて!」
ニヤニヤ笑う哲に尚輝
五月蝿い五月蝿い
『…泪のお題は何だった?』
「無視すんなよ!」
「そーだぞっさっくん!」
『……はぁ』
ぎゃーぎゃー騒ぐ奴等を他所に泪に目をむけた
「ん?僕はぁ、“熱い男”だったよ?」
『はぁ?何だそりゃ』
「んー僕もよく分かんないんだぁ…だから、取り合えず要を連れてったよ!」
そっか、と頷けば僕もさっくんを借りれるお題が良かったー
と言って抱きついた
オレは男じゃないし、熱くもないからな…
そりゃ、オレは借りれないな
つか……
『そろそろ殺気出すの止めてくんね?』
さっきから殺気を出しながら不機嫌そうにオレを睨む男一人
「あ?」
『あ、じゃねーよ!何?何で睨んでくるわけ?』
「……お前っ!何で俺を選ばなかったんだよ!?」
急に立ち上がり眉間に寄せた皺をより一層強くしながらオレを睨み付けた
『…は?』
「…テメェがいけねぇんだぞ!」