イケメン女子の学園生活1【完】

「クスッ、大丈夫よ。少し整えるだけだから。朔月さんって肌も綺麗ね」



そんなオレの気持ちを知ってか知らずかクスクス笑われた


『…どーも。でも里江先輩のが綺麗っすよ?』

「………ありがとう///」


顔を赤くした里江先輩はマジで女の子だ

隣の先輩も赤くしてますよ



暫く里江先輩にされるがままになっていた

ウトウトしかけたそんな時


「できたわ」

の、里江先輩の声にハッとする

すげー丁寧にしてくれたナチュラルメイクでイケメンになってる…!


すげー!
眉毛綺麗になってら


顔の手入れなんかしたことなかったから新鮮でつい鏡をじっくり観察



「どうかしたかしら?」


衣装を手に心配気な声を発した彼女にオレはにんまり


『や、里江先輩上手いですね!ビックリしましたよオレ』

「…良かった…朔月さんの場合は素材が良いのよ」


安堵した様子の里江先輩にオレは照れわらい

女にキャーキャー言われても嬉しくないが、下心ない里江先輩みたいな人に褒められると素直に嬉しい


ま、モテないんだけどね?オレ


なんせ女に優しくした事ないし
避けられてるからなー


話しかけてもキョドって逃げるし意味分からん


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