イケメン女子の学園生活1【完】
『…あれっすね、オレ気付きましたよ里江先輩』
「……え?」
『里江先輩の大変さが』
「…?」
こんなに男から見られたら堪らんな
オレに向けては好意的なものじゃないにしても、落ち着かないのは代わりない
つか、里江先輩に関しては女の子だしな
媚びられるならまだしも襲われたりしたら最悪だ
『あー、あんまりオレの前で気を張らないで下さいね?』
リラックスリラックスと言えば不思議そうに首を傾げながらクスリと笑う里江先輩
普段ずっと気を張り続けたら流石に肩凝るでしょ
「何だかよく分からないけど、ありがとう。甘えさせてもらうわ」
嬉しそうなその顔が可愛くて、オレもニッコリ
回りの視線が痛いが、穴が開きそうだが、
ニッコリ笑顔は保とうと思う
オレの前だけでも里江先輩が落ち着けるように
『ん?』
もらったジュースを飲みながら外を見ると巨大なステージ発見
キラキラな飾り付けやスポットライトの準備がしてある
そー言えば、さっきから里江先輩いないな
そろそろ始まるのかな?と、そんな時だった