イケメン女子の学園生活1【完】

ちょっぴり笑うけど、ほぼ無表情でテクテク

シン、と一瞬静まりわっと歓声が



「キャー!!!マジやばい!チョーカッコいじゃん黒崎君っ!」

「頑張ってぇー!」



黄色い歓声に嫌気が差すものの、大和先輩の悔しげな顔を見てニヤリ

お陰様で笑顔で手を振ることができました




「一回戦なので、私から戦いの内容についてご説明致します!……――――」



うんたらかんたら

かくかくしかじか


で、説明中

相模先輩の説明内容はまんま里江先輩から聞いたもので右から左へと流し中


たまーに、女子の声援に応えながら、ね
たまーーーに、尚輝&泪の声援に応えながら




「――…と、言うのが、No.1グランプリにおいての武術対決です。では、始めます。準備は良いですか?」


カーンっつー何ともボクシングを思い浮かべる音が鳴り響いた

はしに移動していく相模先輩を眺めてから、大和先輩へと目を向けた



「よそ見してんなよ」


もう突進していたらしくオレの目の前に先輩が居てビックリ


ふと、屈んだと思ったらヒュッと飛んできた拳


交わすより受けた方が良いかな?





パシッ



「チッ」


短い間舌打ちは小さく周りには聞こえぬ大きさ

どこまでも器用なやつ


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