イケメン女子の学園生活1【完】
それを後ろを振り返らずに首だけ動かして交わす
「なっ…!」
避けられるとは思ってはなかったようで綺麗なお目は見開かれた
『…今の世界ってそんなもんなんすか?ちょろいっすね』
フフンと鼻で笑えばカッと顔を赤くしお怒りのよう
続けて二発
それを片手でいなし、相手の鳩尾に一発入れた
「グッ…!!」
『悪いね。アンタ、遅いわ。そんなんじゃオレには当たらないよ?』
つい、敬語を忘れて挑発すればそれに乗る先輩
怒りに身を任せ次々に放つ攻撃にオレは溜め息
闇雲にやって勝つ相手じゃないよ?オレは
「ハァ、ハァ…馬鹿な…!!俺より速い奴が居るわけないっ!」
『はっ?取り合えず光樹より遅いですよ?』
光樹の攻撃を思いだしそう言うとギリリと音が聞こえそうなくらい歯を噛み締めていた
と、そんな時
「ぷっ!あははー!さっくん最高ぉー!」
「ギャハハハハ!そりゃ俺らの総長のが速いわ!」
そんな、二人の笑い声が響いた
笑うなよ
ほら、先輩ちょう怒ってんじゃん
怒りで顔歪みまくりじゃん