イケメン女子の学園生活1【完】
《着付け?どうしたの?》
『いーから!できる?できない?』
《…出来るよ》
『おっ!直ぐに保健室来て!直ぐにだぞっ』
《えっ、ま……》
慎二が何かを言っていたがオレは容赦なく会話を終了させた
いったん落ち着くとオレは乱れた衣装を脱ぎ捨てた
ベストとトランクス姿のオレ
あ、パンツがトランクスじゃねーから
トランクスの下にちゃーんとパンツ履いてるから
ほら、ズボンをもし下げられても
直ぐにはバレないようにな?
ベストの下だって包帯みたいなのを巻いて、ベストで押さえつけてるし
コンコン…
自分の可笑しな格好に言い訳をぶつくさ言っていたらドアをノックする音が
「…朔月君?来たよ」
慎二の声を確認しオレはドアを開けた
慎二がオレを確認するより早く手を引っ張り中に引きずり込んだ
ガチャリと鍵をかけ、誰にも見られないように
「………わっ!!」
引っ張った慎二が声を上げたのでビクッとした
『どうした?』
「なっ、なっ、なんて格好してんの!?」
アワアワと顔を赤くしながらオレから視線を外した
あ、今の格好はさっき言ったトランクスとベスト姿ね
『…ま、良いの良いの』
「よ、よっ、良くない!俺が良くないよ!朔月君服来て!!」
『だから、それを頼んでんだろー?早く着せてー』
「!?」