イケメン女子の学園生活1【完】
『いや…トランクスの下にちゃんと…パンツ履いてる…けど?』
「あ…なるほどね……」
オレの発言に納得したように頷いた
改めて口にしたら恥ずかしい事に気づいた
オレも少し俯きながら衣装をチェック
…うわ、恥ず
いや、でも
油断するわけにはいかないから止めることは出来ないんだけど…
『はぁ……』
男装も楽じゃないなと一息ついてオレはテントへと向かう
『慎二着付けできるんだな。まじ助かった』
「…家がファッション系の仕事なんだ。服関係の事は幼少時に教え込まれたんだよ」
『へー、知らなかった』
「フフ、こんなの使う時ないと思ってたからね。でも、朔月君の力になれたみたいで嬉しいよ」
爽やかに笑う慎二は王子様決定で
イケメンどころかそこらの王族より王子様だぞ
後ろに花見えた
爽やかに咲く花が
『慎二がキラキラして眩しいんだけど。オレよりも慎二がグランプリで優勝しそう』
「何言ってるの?優勝は、朔月君がするんでしょ」
頑張ってね、とオレの背中をポンっとして到着したテントにオレを残して去って行った