イケメン女子の学園生活1【完】
何あの人
チラリと天然タラシと言う言葉が頭をかすった
あ、参った参った
自分でも天然タラシ?つーのをよく理解してないのに知ったかぶりするとこだった
尚輝がオレに変な事教えるからだ
ふん、と鼻息を荒く再びステージへと目を向けた
どうやら第2回戦が始まるみたいだ
「…よろしく」
『よろしくー』
握手こそ交わさないがそんな律儀な言葉で試合は始まる
そ、オレの試合開始です
ボヤンとステージを眺めてたらスタッフこと生徒会様の呼び出しでステージに立ち
今しがたっす
相手の先輩はまたもや二年生
普通に睨み付けてくる雑魚ですな、はい
今思うと普通に大和先輩のがカッコいい
初戦がオレじゃなきゃ上位いってたな、なんて奢ってみたり
相模先輩の紹介によると今回の相手の先輩は神藤(ジンドウ)だ
神藤何とかさん
下の名前は覚える気はない
「ヘタレちん〇が!生意気に生徒会に近づきやがって糞が!」
と、叫ぶ辺りオレが仲良くなれる分けない
好きになれる分けない
睨むだけのがまだマシ
何その暴言
不快極まりないんだけど