イケメン女子の学園生活1【完】
どうしたものか
…
『いいのか?その行為だけで貴様の今までが全て崩れ去るのだぞ?』
「うっせぇつってんだろ!てめえを消せたらそれで良いんだよ!!」
今まで以上に感化した
失敗した
オレが思った以上にコイツは生徒会に思い入れしている
オレには手に終えない
ダッと走り出しオレに向けられたナイフは近づいてきた
しかし不思議と冷静なオレはナイフに気付きざわつく観客こと生徒を横目に
「っ―――!」
カンッとナイフを蹴りあげたのだった
神藤の手と共に蹴りあげたから痛そうに顔を歪めた
相手にする価値なしの男
そう、オレは判断した
「くそッくそぉ!俺がどんなに人の為に尽くしたか!てめえ何かに俺の努力が無駄にされて…あ゛ぁ゛ぁ゛……!」
唸りながらその場に座り込んだ
馬鹿だなコイツ
見返りを求めた時点でそれはもう自分の為だ
人の為だかなんだか知らないけど、それはただの自分勝手でおこがましいだけ
そして
努力すれば叶う、なんてどこぞの馬鹿教師はよく言うが
無理だ
人には向き不向きがある
コイツにはどんなに頑張っても結局は無理だったんだよ
オレなんかに感情剥き出しで抑えられないようならそこまでの人間なんだ貴様は
言ってやらないけど、オレは神藤先輩を心底哀れんだ