イケメン女子の学園生活1【完】
『…』
トラブルはトラブル
相模先輩のフォローと共にオレの第2回戦は幕を閉じたのだった
何か疲れた
無駄に意識しすぎた気がする…
里江先輩の労いの言葉を聞き、テントに退却
あと2試合を残す今
既に疲れたオレがいた
『…つーか、生徒会怖すぎ』
マジ怖すぎ
なんだよ
生徒会の会長に迷惑かけられてるのこちらなんだけど?
どいつもこいつも…
『あーあ。生徒会がなんだっつーんだよ、くそ…』
「女の子がくそなんて言ったら駄目だろ」
ボソリと口から漏れた呟きに応えたのは、幼馴染みの哲
『……オレ、男。オワカリ?』
「はいはーい。で、朔月怪我してないか?」
オレの低い声を難なくスルーして肩に手を置いた
今度は哲かよ
なんて、思ったり
光樹よか何割かはマシ
マシだけど、一応此処、一般生徒立ち入り禁止だぞ?
なーんで来ちゃうかな
『大丈夫。見てただろ?ちゃんと蹴飛ばした』
「うん、だけど一応。俺らが気づいたのって朔月より後だからさ。その前に何かあったらやだからさ。確認」
『あー、なるほど』