イケメン女子の学園生活1【完】
「生徒会があそこまでヤバいとはなー。ま、生徒会ってより生徒会の信者がヤバいんだけど」
『…信者?』
「そう!なんかさ、生徒会に思い入れしてる奴多いだろ?」
確かにそうだ
以上なほど奴等は生徒会というものに執着していたのを感じた
オレにはそれほどの価値があるのか分からないが為に更に困惑するのだけど
「…はぁ、でも朔月が無傷で本当良かった」
『ん?あぁ、悪かった。心配させたみたいで』
「や、それもあるんだけど。違うんだ、これが」
疲れきったように溜め息を溢す哲を見つめる
スッと肩から手を退かすと腕を組んでオレを見た
「…光樹達が、暴れんだよ」
………あ、そう
『それはそれは、御愁傷様』
「ひど。いや、マジで大変だったんだぞ!?朔月を棄権させるだーとかナイフ出した奴を殺すだーとか」
『物騒だな』
哲の言った言葉から鮮明にその光景が浮かび苦笑い
ま、オレの立場だとして哲にナイフを向けた奴がいたらそれこそ容赦しないけどな
「俺が朔月んとこ行くって感じに収まったけど。あの様子じゃーまだ殴るくらいはしそうだぞ」
『…ま、良いんじゃねー?オレも許す分けないし』
「へ?やっぱ朔月も怒ってんだ?」
『んー、つーか、どうでもいいって思ってたけど。でも、哲心配させたのは、駄目だろ?』
だから、報復を…と続けばケラケラ笑われた
こっちとしては本気でしたんだけど?