イケメン女子の学園生活1【完】
拳法……
「!、アッタリー!流石だね!俺の構えを見て変えたか!」
体制を低く、力を突き出すような姿勢から拳法だと悟ったオレはそれに合わせるように体制を変えた
オレも拳法やってたから、流すくらいは出来る
「いいねー。じゃっ、お手並み拝見っ♪」
足を前に出したと共に引いていた手を前に出す
威力があり、また早い動きの突きだった
バシィッ!!
両腕で止めるも、腕がビリビリと痺れ痛みが走る
いってー
洒落になんねーくらい強いぞ、この人
風太先輩の動きより早いうえに、威力がオレよりあるとみた
上には上が居るってか
タラリと冷や汗が頬を伝うが、オレは強い人間と戦えることに高揚した
ドクンドクンと脈打つ心臓
武者震いする腕
自然と新垣先輩同様、口角を上げていた
「……ハァ、……」
『…クッ……、ッ…』
最早音すらオレの耳に入らないくらいオレは興奮していた
激しく打ち合い、次第に息が上がっていく