イケメン女子の学園生活1【完】
………ドゴッ!
にーぶい音なのは、オレが骨に響いた殴りを頬にしたから
グラリとよろめく先輩に続いて足を回し威力をつけ
ズドンッ!
鳩尾に綺麗にオレのかかとは吸収されたのだった
「グハァッ!」
ドシャッとさっきのオレのように崩れた新垣先輩に近づく
『形成逆転。オレってどうやらただ暴れるだけの方が合ってるみたいだ』
綺麗な形の拳法より
自分が思うがまま、感じるがままに動くことに爽快感があった
先輩の顔を覗き込むとうつらな目で小さな笑いがおを張り付けていた
「俺の負け…だね。悔いは、な…いよ。本気で戦うって、たの……ハッ、たのしかったょ……」
そう言ってガクリと首を落とした新垣先輩の意識は無かった
どうやら、オレが勝ったみたいだな……
安心したと同時に、緊張がプツリと切れ
オレもその場に崩れ落ちた
生徒達の歓声を方耳に、意識が遠退いでいった