イケメン女子の学園生活1【完】

前にも言ったが、武道をすべて他誌なんだのも、それが理由だ

それらをすべてマスターし、仕事や経済の事を事細かく勉強した


その成果もあり、父はオレに仕事を任せるようになった


それが嬉しかったオレはさらに努力を積み重ねた



父の力になれているんじゃないか

オレを必要としてくれているんじゃないか

と、考えると疲れは一切感じなかった










……たとえ、オレが身代り人形だと知っていても




ニコヤカに話しかけるのはオレとソックリな顔の父の実の子、兄、葉月

オレが引き取られた…選ばれた理由は、オレの顔が葉月とソックリだということ

兄もオレと同じ中性的な顔立ちで、並べば葉月のが少し高いということしか違いはなかった




…でも、身代りがどうして必要だったのか?



それは、葉月は産まれた時からの爆弾を心臓に抱えていたこと

身体がとても脆く、病院にこもりっぱなしだった葉月を表に出したくなかった父は身代りを作った


業績を延ばすためには必要な事だったのだろう



しかし、葉月は勿論のこと、オレの事を良く思わなかった



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