イケメン女子の学園生活1【完】
あの辺に適当に入れてもらおー
『ねー、オレいれ…』
いれて、と言いながら立ち上がろうとしたオレの腕を掴む人、一人
カバ男くんでーす
『……何、離せ』
オレは未だに俺様カバ男があまり好きじゃない
初対面で殴りかかってきた奴を好きになれる方がおかしい
「テメェは、俺らと同じ班だから」
は?
『そんなこと聞いてないぞ…?』
「ったりめーだ。言ってねぇからな」
『……ハァ』
相変わらずの俺様ぶりに一息
ま、でも
同じ班に異論はないなー
『…同じ班、いいのか?』
「なーに、言ってるのぉ?さっくん♪良いとかじゃなくてぇ、僕らがなりたいの!」
オレの声を聞いた佐倉がニコニコしながら抱きついた
『さ、サンキュ』
フッと
オレは嬉しくて笑った
純粋に仲間がこんなに出来たのは初めてで嬉しい
「ど、どぉいたしまして/////」
赤面したリスさんとカバ男をみて
?と顔を傾けた
「「(鈍感こえー)」」
そんな
呟きは知らないオレだった