イケメン女子の学園生活1【完】
「事情は分からないけど、俺で良ければ付き合うよ?」
『……助かります』
ニコリとした慎二に苦笑い
ファッションに疎いのにバレたかな(汗)
「今、抜けてくるから外で待ってて?」
店の中に入っていく慎二に了解、と返して店の外に出た
慎二の店かな?ここ
よく見るとお洒落な店だな
服のことはよく分からんけど、店の雰囲気は凄く良い
つか、助かるな
マジで
ファッションのプロの慎二様が付き合ってくれるとは
オレってついてるな
5時までには戻れと言われてるから……あと3時間は大丈夫だな、よし
「お待たせ、行こっか?」
『ういーす。あ、仕事、大丈夫?』
「うん、大丈夫。仕事ってより、家の手伝いだしね」
やっぱりか!
と言うとおかしそうに笑いながらオレを引っ張る
「あっち。あそこの店なんか結構シンプルで良いんだよ」
『引っ張るなー……』
慎二に連れられた店は本当にシンプルな服だらけ
白と黒が基調で落ち着いた感じ
慎二の店はどっちかーってーと派手で露出度が高い感じ
あ、でもチャラい感じじゃなくて、なんか…こう……ねぇ
「俺の店だと、コーディネート難しいからね。朔月君なら落ち着いた感じのが良いんじゃない?」
うん、そうだ
慎二の店はモデルが着てそうなもの
『そうだね。さっすが慎二。ささ、さっぱり分からないオレにおすすめしてくれ』